「図書館の主」DMB#24
Dhingana Mail バックナンバーシリーズ (DMB)
2013.3.17 Dhingana Mail #24
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月に一度の「ネッカフェ バリスタ!」
ネットカフェでおすすめの映画・漫画のガイドを、
バリスタがおすすめのコーヒーを淹れるかのように紹介していきます。
第二回。今回紹介する漫画はこちら!
「図書館の主」 篠原ウミハルさんの週刊漫画TIMESで不定期で連載されている漫画。
現在単行本で4巻まで発売されています。
物語の舞台は児童図書館。
主人公はその児童図書館の司書、御子柴。
一話ごとに、色々な境遇を抱え図書館に立ち寄る登場人物に対し、御子柴が一冊の児童図書を紹介します。 その本の物語のメッセージを受け取り、自分を考えるそれぞれの登場人物達。
グリム童話、宮沢賢治、オスカーワイルドなど、 小さい頃読んだ本や、まだ読んでない本が伝えようとしているメッセージに改めて触れることが出来ます。
子供の頃見えなかった道、
見ようとしなかった道がたくさんあって、
そこを歩かなかったことによって、今見えない風景。
図書館の主は、あの頃の、
道がいっぱい広がってる岐路にもう一回立ち戻らせてくれます。
ネットカフェに立ち寄ったら是非読んでみてください!
主人公の御子柴が、
児童図書館の司書という仕事について語った一言が凄くかっこよかったので、
彼の一言で示させていただきます!
来月もお楽しみに!
「俺たちはコンパスみたいなもんで
人の求める本の方向を示すだけだ
示した先に宝があるかどうかなんて
いったやつにしかわからないんだ。」
==Dhingana Mail ==
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「虚性暗点」DMB#23
Dhingana Mail バックナンバーシリーズ (DMB)
2013.3.10 Dhingana Mail #23
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女「•••それはよくないよ、やめて。」
男「その言葉は誰が言ったの?」
女「誰?私よ。」
男「なら君の黒点は僕の配置と違うだけ」
女「そういうことじゃないよ、絶対よくないって。」
虚性暗点 : 自覚症状のない視覚の暗点
男「絶対?なんで絶対なの?」
女「みんなもそういうって」
男「。。。君の黒点は自然な配置じゃない、社会が創ったものだよ。意図的に配置されたものなんだよ。」
視神経から視覚野まで障害が発生し、見えていないことを自覚できない。 自分では見えると思っているので自転車,自動車を運転して側溝に落ちたり, テーブルの上の茶碗をひっくり返すなどの問題が起こる。
女「そうだとしても、あなたの考えは間違ってる。」
男「それは君を形成してるものが、これを黒点としたからだよ。僕の黒点の位置と違うだけなんだ」
女「じゃあ私の考え方も個性よね、あなたの今の否定を、黒点とすることも。あなたが止める必要ある?」
男「君のオリジナルな配置なら何も言わない。創られた黒点に対して意見してるだけだよ。」
女「•••もう遅い、全部私なの。」
翌日の新聞に載る彼女の功績は、国の歓喜と40の死体を創った。
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「極論」DMB#22
Dhingana Mail バックナンバーシリーズ (DMB)
2013.3.3 Dhingana Mail #22
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「極論」についてちょっと考えてみました。
論の端とは、固定観念が創る壁みたいなものです。
同時に極論というのは固定観念が無い人が圧倒的に有利な技です。
例えば、もうカラカラになるぐらい出し尽くされてる話「労働と教育」みたいな問題で、 機械によって人間の労働環境が失われるこれからの人間の教育は、創造的な部分を伸ばしたほうがいい。
みたいな話。
これは、すべての労働機会が機械に奪われたという未来の話、極論の一つです。
そして「子供には創造的な教育を多くしなければならない」。90%ここで終わります。
ここでこの話がストップしてしまう理由は、「機械より人間のほうが上の立場」という固定観念が存在するからです。 多くのSFの作品で人間と機械の戦争が起き、人間が勝つストーリーを描くのは その監督、原作者の頭の中に、絶対的な人間の優位性が確立されてしまってるからじゃないのかと考えます。
そして、この固定観念が少なければ少ないほど極論を武器に出来ます。
例えば、ホリエモンなんかは、極論使いの1人です。
固定観念をあまり持たず、制限の無い自由な思考回路で遊ぶことが出来るので、 議論でも圧倒的な極論を話すことが出来るのと、その極論の結果、新しい時代を切り開く行動も出来たんだと思います。
そして、この極論のレベルは、若ければ比較的高いものです。
大人たちに比べて持つ固定観念、浅い極論を創ってしまう壁がないからです。
もちろん成長の中で、固定観念を植え付けられた後に、外した方が極論のレベルは高くなりますが。
そしてその極論のレベルは、高ければ高いほど、絶対的に価値のあるものべきものであってほしいと思います。
例え、その結果がマイナスのエネルギーを産んだとしても、自分はそうあるべきなのかなと、今、思っておきたいです。
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「たかが100円理論」DMB#21
Dhingana Mail バックナンバーシリーズ (DMB)
2013.2.24 Dhingana Mail #21
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「たかが100円理論」
ついこの間までiPadの戦略ゲーム?的なものに ハマってしまってました。
100種類ぐらいある部隊や武器や トラップの中からいくつか選んで配置して、
遠くからやって来る敵から城を守るゲームなんですけど、
シチュエーションによって配置や部隊変えたり、
わざと相手を呼びよせてトラップに掛けたり、
んで、資金も限られてるので、頭使って効率よく 相手を倒す方法を練らなきゃいけないんですけど、
これが、
はまる!
永遠に出来る。
んで、 面白い、気持ちいわ~と思ったのが、
その資金が課金式で買えるようになってるんですね。
「100円で、10000ソッペン買えますよ。」 みたいな。
「そんなんで金使うようなのはアホだ!」 とかって思う人もいるかもしれませんが、 本当に強い相手出てきて、 でそれが丁度資金繰りに失敗して金欠だったりした時に 「ま、100円だったらいいっしょ!」 的な気持ちになるんです、これが!
「100円払う??アプリに100円払う馬鹿なんているの???」 と、
大学1年生意識高い系学生だった自分の心は急展開、
「時給の1/10っしょ」 という時給と比較しだすパターン。
「缶ジュースと同じ値段かそれより安いだよ!」 何か他の商品と比較しだすパターン。
様々な「100円、たかが100円理論」 を詰めていく根拠探し。
受験で回らなかった頭が、ここぞとばかりに動き始める。
気が付けば、世界史の知識で仕立てあげられた 「たかが100円」理論。
「ササン朝ペルシアを超える強いチーム作るのは
100円ぐらいの投資は絶対必要っしょ!」 …
そして結局800円ぐらい使ってしまい、 ガチの反省と共に、 脅威の早さで全クリして速攻削除笑
本当に何のための時間だったのか笑
こわい。
これは別な見方をしたら、 このゲームのシステム考えた人を ベタ褒めしなきゃいけないんでしょうが、 このシステムで出る被害はめっちゃ大きいでしょう。
一体、総計して「何時間」が敵の王国を 倒すために使われてるんでしょうか。
結構ダウンロード数は多い。
一体、時給に換算したら 「何ソッペン」払われているのでしょうか。。
多分、1000を超す王国を倒し、 わざわざ見せしめに「木工用ボンド」 を敵の兵士全員の顔に塗りたくっても、まだ余る。
何をしてるんだ自分!
自分の時給をソッペンに換算して、 そんな趣味悪い事をしてていいのか!
しかし、いい勉強になりました。 最近の、greeとかモバゲーのソーシャルゲームの 重課金被害は自分の中で全く意味の分からないものだったけど、 やっとリンクしました。
ガチでこの連鎖は止めないとやばい。
ソーシャルゲームの中では、ソッペンが買い占められ、宇宙が制覇され、 悪の手に渡り、君は奴隷になってるかもしれないんだ!
止めよう。この被害!
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「業務内容:鼻くその片付け」 DMB#19
Dhingana Mail バックナンバーシリーズ (DMB)
2013.2.10 Dhingana Mail #19
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子供の英会話教室でバイトをしてるんですが、
どんな仕事してるのと聞かれたら「鼻くその片付け」と答えます。
業務内容:鼻くその片付け。
そもそも一般的に考えると、鼻くそは自分で処理するものです。
鼻からの汚物をティッシュでくるみ、ゴミ箱へ入れます。
なので、他人の鼻くその片付けなどという仕事は存在しないはずです。
しかし、上記の「鼻くそをゴミ箱へ入れる」という一連のフローを
行わない生物がいます。
子供です。
彼らは、行動の選択に社会的な一つの基準が無いので、
鼻くそを取る→どっかに放り投げる
になったり、
鼻くそを取る→テーブルや壁に練り付ける
となったり、
鼻くそを取る→「一緒に食べよ?」
となったりしてきます。
6歳頃に、日本という国家に入信し、社会規範を植えつけられてきた自分には、 まさに信じがたい光景です。
しかし、その「彼ら」が「お客様」なのが子供英会話教室。
マナーのないお客様の廃棄物である鼻くそを、 ルール通りにゴミ箱へもっていきます。
判断基準のないお客様の行動の処理と、 そこに私の入信団体である日本という国家の 「社会での判断基準」をそっと耳元で優しく教えます・・・
~たまにふと、その光景を羨ましいと思うこともあります。 社会的基準がない、制限のない思考。 「鼻くそ→ゴミ箱に捨てる」以外の選択肢。本当の自由。 自分はいつ、何ゆえに、この国家に入信し、 なされるがままにルールを植えつけられることを選んだんだろうと。~
・・・「鼻くそは捨てちゃだめだよ」
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「2つのハートのメッセージj」 DMB#18
Dhingana Mail バックナンバーシリーズ (DMB)
2013.2.3 Dhingana Mail #18
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ども、Dhingana Radio局放送作家のyusucasterです。
今回より加わります「休日これ見て~」のコーナーです!
月に一回、おすすめの映画・漫画の紹介をしたと思います。
「2つのハートのメッセージと雰囲気」
先日、ネカフェで配信中の、
ハートアタッカーというハートロッカーのパロディという超B級映画をみました。
これが予想以上に面白く、そしてハートロッカーと異なるいい要素をもった映画!
このロッカー&アタッカーは2個セットでみるべきだと思ったのでシェアします。
春休みの映画はこれできまり!
ハートロッカーとは、2010年にアバターを抑え、アカデミー賞作品賞に輝いた映画。
イラク駐留のアメリカ軍の爆発物処理班の日常を描いた物語です。
それをパロったハートアタッカーは、 2005年にイラクで起きた「ハディサの悲劇」:イラク駐留のアメリカ軍兵士が行ったイラク人虐殺に焦点を当て、同じく兵士の日常を描いた映画です。
同じテーマを基に創られた作品の中で(しかも片方はパロディで)、
ここまで「メッセージ」と「空気感」の重点の置き方が異なる2組は初めてでした。
見て、比較することで映画をより楽しむことができる2作品です。
ハートロッカー
「戦闘での高い高揚感は時に激しい中毒となる」という有名ジャーナリストのクリスヘッジズの言葉からの始まり。
爆弾処理班たちの日常に起こる事件を基に物語は進んでいきます。
まず驚かされるのは、圧倒的な緊張感。
BGMをほとんど使わず、
静寂と爆発のコントラストが見てるこっちを一気に映画の中へ引き込みます。
そして、映画の中に出てくる敵として描かれるイラク人はほとんど喋らず、心境などが全く読めません。 アカギが南郷との勝負の戦略で用いた「相手に心を読ませず、不気味さを匂わす」表現。
加えて、 カメラワークも、「何者かの視点」でも結局その誰かは全くでてこないという定点を使い、「不気味さ」の演出をしています。
終盤では、家庭での退屈さ、戦場から離れられない兵士達の姿を描き、最初のクリスヘッジの言葉に帰結するという作品です。
作品として素晴らしかったです。2008年のノーカントリーの「空気感レベル」に次ぐ、いい作品でした。
ハートアタッカー
ハートロッカーとは対照的に、アメリカ人兵士、イスラム過激派、イラク人市民、メディア、それぞれの視点からそれぞれの正義が描かれています。
主役のアメリカ人兵士の可愛がってた弟分が爆弾で死に、それに怒った彼は誰彼かまわずイラク人を殺しまくる。残された市民はアメリカ人を恨む。 この殺しの行為を悔やみ不眠症になり続ける中、メディアの報道するアメリカ人死者1名、イラク人15名。
そして殺しを行った兵士は軍曹になったという否定な記事。そして告げられる殺人罪。 憎しみの連鎖、そして事件を取り巻く人々の正義が描かれた映画でした。
完全なネタバレですが、「それぞれの語る正義」がこの映画の1番の面白さです。 見た後にこのメッセージについて考える時間を含めると8時間以上の作品です。(実質90分ですが)
空気感とメッセージ、それぞれに重点を置いた映画のセット。
就活で忙しい方が多いと思いますが、
この比較の学びは自己発見より得るものが大きいと思うので
是非時間を創って見てみてください!
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「オールドウォール」DMB#16
Dhingana Mail バックナンバーシリーズ (DMB)
2013.1.20 Dhingana Mail #16
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「オールドウォール」
みなさんはオールドウォールをご存知だろうか。
公共施設、商業施設なんかに一度でも出向いたことがあるなら、
必ず体験したことがある。
このオールドウォールは、
人のフラストレーションを高め、
人の時空を歪め遅らし、
人の幸せをもぎ取ることもある。
もうお分かりだろう。
そう、ご年配の方が作る「人壁」である。
彼らは細い道でなら単独で壁を作り、
広い道や階段では、見知らぬ単独同志で壁を形成する。
時にはエスカレーターで急ぐ人達の中で
「なんの躊躇もなく」右側で立ち止まるのだ。
しかし悲しいことに、これは全人類が必ず老いると人壁を作ることになるのだ。
想像して欲しい。あなたは50歳のサラリーマン。
今日も仕事を終え駅に向かう。今日の夜ご飯はなんだろう。
部下は仕事出来てるかな。明日も頑張ろう。
後ろを見て欲しい。
あなたの後ろで立ち止まっている50人の急いでる若者!
あなたはエスカレーターの右側で鼻くそをエスカレーターの手の部分につけているのだ。
時は変わって、また帰り道。
今日も仕事を終え、
なぜか急に走り出す足。
なぜだ?
そうだ、俺はこのガキと競争しているんだ。
そして呆れた若者の少し前にエスカレーターに乗り、走る。
が、遅いのなんの!
しかも走っているレーンは自分が若者の時に存在しなかった中央レーン!
左からも右からも抜け出せない後ろの若者を犠牲にし、遅い足で走るっ走るっ!
結局電車には乗れず、 聞こえるのは電車が走る音と犠牲になった若者の舌打ち。
当然だ。
当然の結果だ。
しかし!あなたの頭の中にあるのは反省の「又」の字もなく、
「なんなんだちみは!若者だからって調子にのる~!次の電車は絶対先に乗ってやろう」
春が来て、夏が来るように。秋が来て冬が来るように。
そしてまた春が来て夏が来るように、
謎の対抗意識は永遠に繰り返されるのだ。
なぜ、少子高齢化の不安が叫ばれているか。
人口減少、年金の若者の大きな負担、様々な理由はあるが、
一番大きな理由は、オールドウォールの巨大化だ。
形成する部隊が多くなったオールドウォール組織は、味をしめたように邪魔をしてくる。
Xデイ。
オールドウォール組織全員がエスカレーターの中央レーンに立つはだかるその日、
日本のフラストレーションは例年の10倍を超え、戦争がおこるのだ。
絶対に止めなくてはいけない。
少子化をとめよう。子供をつくろう。そう、結論はここだ。
「オールドウォール崩壊を前提に、付き合ってください!」
==Dhingana Mail ==
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