yusucasting

ORDO Records 代表 & Dhingana Radio Station 放送作家 yusucaster のブログ

日常1秒のサウンド広告スペース

最近、松村太郎さんのpodcast、「Nomad talks」がすごく気に入っています。

3年前の古い回に、面白いアイデアがあったんで、そこをピックアップしたいと思います。

Nomad Talksの内容は、毎回松村さんが選んだ今の時代の面白い人たちに焦点を当て、インタビューをしていくという内容なのですが、

今回は、D2 Communications というモバイル広告/マーケティング会社主催の、
2008年、モバイル広告大賞大8回の「モバイルsuicaを広めよう」という課題に対して、「オトノリ」というアイデアで見事優勝した、
慶応SFCの学生2人へのインタビューでした。

~~~~~「オトノリ」の説明~~~~~
■概要
モバイルSuicaを利用することで、自動改札機を『自分の好きな音』で通過することができるという企画。ケータイは友人のアドレスやメール、さらには写真といったプライベートな情報がつまった「アイデンティティ」のようなモバイルツールである。
改札にカード式のSuicaをかざすことと、モバイルSuicaをかざすこととではその意味が全く異なる。
本プロモーションではそういったモバイルSuicaならではの、そしてモバイルSuicaにしかできない可能性のひとつを見せることでSuicaとの差別化を図り、モバイルSuicaの持つ魅力をターゲットに訴求するよう企画した。

■課題
大学生にモバイルSuica広めること。

■ソリューション
『ピッ!』という無機質な音ではなく、その日の気分で『自分の好きな音』を鳴らすことで小さな HAPPY を提供する。
1日の始まりである「改札」が、モバイルSuicaによってちょっぴり楽しいものになり、ルーチン化された通学を刺激的なモノへと変容させる。
「大学生の1日を改札からHAPPYにする」という学生ならではの発想で企画されたプロモーションを行い、346名が『オトノリ』を体験した。

■アピールポイント
「オトノリ」を使うことそれ自体が広告になるという点。
改札で隣の人が「オトノリ」を使うことで、自分も『好きな音』を鳴らしてみたいと思い、その人が使うことで、またそれを見た他の人も使いたいと思うようになる。
ただ無機質に通りすぎるだけだった自動改札をひとつのメディアにすることで、人を媒介にして利用者が増えれば増えるほど広がっていくように設計した。
本プロモーションではそういったモバイルSuicaならではの、そしてモバイルSuicaにしかできない可能性のひとつを見せることでSuicaとの差別化を図り、モバイルSuicaの持つ魅力をターゲットに訴求するよう企画した。

~~~~~http://www.otonori.com/award_jpより引用~~~~~

面白いアイデアですね!

この中では、「ピッ」という音を自分の好きな音に変え、自分が楽しむのと同時に注目を集め、モバイルSUICAのユーザーが増える、という事をメインにしていますが、

広告スペースとして考えたら、ものすごく面白いのではないかと思いました。

このコンテストの例をそのまま使うと、
毎回suicapasmoを使う時の「ピッ!」って音。あの音を、サウンドロゴ(GREEの「グリー!」という音など)としての会社の広告が入れるようにすれば、あの1秒間が莫大な広告スペースに変わるわけです。
すごく変な例を出しますが、例えば、ピッって音の代わりに、僕が声を吹き込んで、「TSUBONETっ!!!」っていう音に変わるとします笑、
そすると、そのsuicaユーザー、もしくはその音を聞いた人は、「TSUBONETってなんだ?」となり、検索して、このブログのアクセス数が伸びる、みたいな仕組みも可能となります。

こういった、日常に定着しているものを違う角度から見ることによって、新たな可能性が次々と生まれてきます。

視点を変えることによって色々なことがビジネスチャンスになるんだという再確認が出来た面白い回でした!