yusucasting

ORDO Records 代表 & Dhingana Radio Station 放送作家 yusucaster のブログ

拝金/堀江貴文

今年6/20。収監の日に、粉飾決算で摘発された他の企業のロゴの載せたTシャツを着るというパフォーマンスで最後まで世間の注目を浴びたホリエモンこと堀江貴文

今回は多数ある中のこの本を紹介したいと思います。

「拝金」 堀江貴文

ホリエモン初の小説です。

ライブドアの前身となる「on the edge」を立ち上げてから、上場、球団買収、日本放送株買収、そして逮捕までの

いわゆる「ライブドア事件」を一部内容を変えて、物語化させた内容になっています。

ホリエモンとしては、自分が金や夢を手にした「突き抜ける感覚」を追体験して欲しい、という思いで書いたらしいのですが、

主人公の心情がすごく細かく書かれていて、物語の世界にあっという間に引き込まれていきました。

一連の事件流れを知ってる方はもちろん、ホリエモンの事を知らない方にも、あの時何が起こっていたのか、そして何を考えていたのか、もちろんすべてが本音ではないと思いますが、知ることが出来るのでお薦めです。

 

自分が一番引っ掛かったポイントが一つあって

物語の初めに、金もなく毎日をダラダラ過ごしている主人公に、謎の男が近寄ってきて、しばらくしていきなり大金を渡します。
主人公はその金で、知り合いのエンジニアと一緒に長い時間をかけて、一つの携帯ゲームを造り上げます。

そしてその謎の金持ち社長の所へ持っていき「どうだ!」と突きつけます。時間と労力をかけてつくった自身のあるアプリに、300円はいくだろう、と考えます。

それに対して、謎の男は、「なるほどな。0円なら買うぞ。」

主人公は、使った時間と労力を思い返して、謎の男への怒りやら、自分の才能の無さへのショックやらで落ち込みます。

すると、謎の男は「違う。俺は今、「0円なら買ってやる」といったんだぞ?」 主人公は?

「俺はこのゲームに、金は払わないが、時間という。金よりも大事な時間回を使う、と言ってるんだ。」

 

というシーンがあるのですが、

対価としての「時間を払う」という発想が自分の中ですごく新しくて、

 

時間は大事。時間は大切に使うもの。そういう常識的な事って頭にあるのですが、なかなかそれって実感できません。

それをホリエモンは時間を対価として支払う、というアイデアで、主人公にアドバイスを送ります。

 

このシーンと発想がすごく自分の中で好きで、多分これからも何度も引用していくアイデアになるだろうと思います。


 

漫画版も出たみたいです!

拝金の続編(時代さかのぼり) 拝金を読んだ方は是非読んでください!