「ゴレンジャー文化」DMB#08
Dhingana Mail バックナンバーシリーズ (DMB)
2012.11.25 Dhingana Mail #08
「ゴレンジャー文化」
この間大学のゼミで日本文化の変化みたいな話をしてた時に思いついた話です。
アメリカなどと比較され、日本人はやれ「周りと同じことをする」だとかやれ「個性がない」とか言われますが、 そもそも個性を図ること自体がアメリカナイズされているような気がしてなんか嫌です。
他人(ここでは自分が興味ない人とします)と共存する社会の中で、オリジナルな自分を作り上げる。 これはアメリカが作り出した個性の定義であって、 教育システムが全く異なる日本で、その定義を元に個性を計っても変な話です。
日本人は100%個性を作っています。 (これは金八先生みたいな人が、君たちはみんな個性があるよ!、みたいな話ではないです)
「キャラ被ってんねん!」 テレビでよく聞くこのワード。
詳しいデータはありませんが、 日本人が一番使ってる言葉です。(詳しいデータはありませんがアゲイン)
英語にキャラが被るなんて言葉はなく、これは日本のサブカルが生み出したオリジナルの言葉だと思います。 日本は協調性の文化、組織の中での自分の個性を見出し、すぐさまそれに適応していく。
よく同じようなやつが集まって・・・なんていうけど、その集団の中身を見ていくとキャラが被った人はそういないはず。 それを代表するような「ゴレンジャー」 メンバーの中でキャラが存在し、絶対に被らない。 松本人志はそれに目をつけ、ごっつええ感じの中で「キャラが被ってしまうゴレンジャー」というパロディーコントを作りました。
アメリカでもスーパー戦隊シリーズを真似て「パワーレンジャー」などの作品を作るが 中身のキャラの違いは「技が違う」「人種が違う」などの表面的なもの。
日本の戦隊シリーズを見ればわかるように、戦闘シーン前の それぞれのキャラが作り出すほんわかドラマが結構長い!
つまり内面のキャラ注ぎ、人間的なキャラ区別に力を注ぐ。 日本人は不特定多数が作る社会の中での個性はないですが、 組織の中で作りあげる人間的なキャラ、ポジションを作ることに関しては世界一だと思っています。
そんなわけで今日も僕は自分のポジションに行き、 眉毛のほくろをむしり取られてきます。
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