「安上がりを捨てる勇気」 DMB#15
Dhingana Mail バックナンバーシリーズ (DMB)
2013.1.13 Dhingana Mail #15
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「安上がりを捨てる勇気」
麻雀をやったことのある人なら誰しもわかる、
「勝てるはずの手持ち牌を捨てて高いポイントへ手を伸ばす」という感覚があります。
この、麻雀の「役を上げるために安い上がりを蹴る」感覚は、 お笑い芸人(特にトーク番組にでることが多い人)が一番冴えているのではないかと考えます。
麻雀で安い上がり牌だけでポンポン早めに上がろうとする人は、 役を高めたり、ストップをかけたりのコントロールができる人に確実に負けます (自分が完全にそれです泣)
実はこのテクの感覚は、トークでも全く同じで、
「つっこみ」=「あがる」だと考えてください。
フリートークが始まって、どこかで誰かがボケたとします。
そこですぐに場を流すようなつっこみを入れる。 このような安上がりを連発すると、会話に波がなく、聞いてる人も途中で飽きてしまいます。
プロは、誰かがボケたけた時に、 「まだここで上がっても、面白くはならない。スルーして、もしくは一枚乗せて高いあがりを待とう。」 と無意識に瞬時に判断し、さらに高い笑いまで目指していきます。
もちろんこれにはリスクもあります。
もしかしたらそこでのあがりがこの流れの最高到達点だったかもしれません。
そこをスルーしたためにその局(流れ)は勝てなかった。ということもあります。
そこのあがりを捨てる勇気、誰かが最後に一発出してくれるかのかけ、他に誰かが場を流してしまうんじゃないかという恐怖・・・ 様々な不安に駆られながら、芸人さん達は大きな笑いを生むために役を伸ばしていきます。
ラジオなんかの1時間レベルのフリートークなどでは、それのスキルが本当に試されます。 例えば、「放送室」での松本人志さんと高須光聖さんの会話は、その読み合いが本当に面白い!
完璧にその流れの高めることのできる役まできちんと伸ばしてからあがる。
もし片方が失敗した場合、本番中にも本気のダメだしという!
一回でもラジオで役満をあがれるように頑張りたいです。
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